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ママ猫の読み聞かせ日記
ママ猫の読み聞かせ日記:13
2014年12月07日
12/6(土)は、小学校の図書室で行う「土曜日のちいさなおはなし会」でした。
土曜日の午前中、学校の図書館が開放されているので、
その時間をお借りして、学期に1~2回ほど開催している読み聞かせ会。
学校の読みきかせボランティアのおかあさん達で絵本を5冊ほど読みます。

土曜日のおはなし会に来てくれるのは、ほとんどが低学年の子どもたちなので、
低学年の子が楽しめるようなお話を選びます。

今回、私が読んだのは、『くまくん』。



くまくんがある日、逆立ちをしてひらめきます。
「あれ? もしかして、ぼく、いま、さかさまになってるから
“くま”じゃなくて、“まく”なんじゃない?」

“まくくん”になっているのを楽しんでいるところに、
次々に友だちがやってきます。

りすくん、とらくん…

さかさまになっているのを楽しんでいる“まくくん”をみて
「いいなー」とばかりに、みんな逆立ち。
りすくんは、すりくんに。
とらくんは、らとくんに。




でも、「すりくん」は、なんだか安全じゃないみたいだし、
「らとくん」だと、強くなさそう^^;
みんな、「やっぱり、いつものかっこうと名前がいいや」と、
もとに戻って、帰っていきます。

そして、次にやってきたのは、かばくん。



ここまで、じわじわと笑っていた子どもたちでしたが、
「やってきたのは かばくんだった」と読んだとたんに、
わー!と声があがり、「ばかくん!」と吹き出して笑いだす子が続出しました(^^)。

ことば遊びの絵本を読んでいるとき、こうして、子どもたちから
リアクションがあると、やっぱりうれしいです。
心の中で、「よっしゃ」と手がグーになる感じ(^^)。

かばくんも、ばかくんになったあと、再びかばくんに戻り、帰っていき、
そのあとは、やまあらしくんも逆立ちしますが、
やまあらし→しらあまや と、名前をさかさまにするのが面倒になり、
元に戻って帰っていきます。

やっぱり、いつもの名前がいいみたい。

最後、ちょっとしたオチもあるのですが、
くまくんも、元に戻ります。

単純なことば遊びの絵本だからこそのおもしろさ。
子どもたちがそれを楽しんでくれたようで、良かったです♪


■絵本の情報■

『くまくん』
二宮由紀子(作)
あべ弘士(絵)

★「くまくん」は、現在、在庫がありません★
再入荷をお待ちください。
2014年11月28日
今月は、3年生のクラスに行ってきました。

■『はなのあなのはなし』



このタイトルと表紙だけでも、なんだか笑えます。

人間の鼻の穴を見たところ、動物の鼻の数や位置。
淡々と話は進み、子どもたちも静かに聞いています。
続いて、「鼻がつまったとき」のページになったところで、
こちらの予想通り、笑いが…!

「はだが つばっているどで おだらをしてぼ
ぼくは ちっとぼ くさくだいや」
「だんだん はだづばりが ひどくだって きちゃった。
ぼう べっどじ ぼどって でばす。おやすびださーい」

「はながつまると、なにぬねの まみむめも がいいにくくなる。
はなをつまんで、なにぬねの まむむめも といってごらん」



ここで、子どもたちの何人かがやってみてくれました。
笑いが起こります。

あぁ、良かったー。
ここで笑ってくれないと、読んでいるほうは、立場、ありません(^^;



そのあとの、鼻や鼻くその役割のところでは、女子の中に「やだぁ」という
反応をする子もいましたが、鼻の役割なんて、普段あまり聞かない話なのか、
興味津々な顔で聞いてくれました。

「鼻のしくみや役割」を、わかりやすく、おもしろく解説している絵本。
風邪の季節の前に選んで、良かったなぁ。


■『ねむりの話』

この絵本は、昨年、5年生のクラスでも読んだ本です。
今回は3年生のクラスで読んでみました。



「人は眠らないとどうなるのかな」を研究するために、
研究者たちが自ら、ずーーっと起きているという実験をする話が
でてきます。



眠らないでいると、脳が疲れてきて考えることができなくなり、
いらいらして怒りっぽくなり、ついには立っていられなくなり、
座り込み、眠ってしまったそうです。

眠りが必要な理由については書かれていませんが、
「げんきで きもちよく すごすためには
ねむりが たいせつだということは わかりました」
と読んだとき、子どもたちのまわりの空気が、ふっと動いた気がしました。

家でおかあさんから「早く寝なさい!」と言われて、
「わかってるよ!!!」と口ごたえしつつも、本当は、子どももわかってるんだろうなぁ。


■本の情報■

『はなのあなのはなし』
やぎゅうけんいちろう(作)
福音館書店

『ねむりのはなし』
ポール・シャワーズ(作)/ウェンディ・ワトソン(絵)
こうやまじゅん こうやまえみこ(訳)
福音館書店


★いずれも現在、在庫を切らしています。
再入荷は未定ですが、しばらくお待ちください。


2014年07月27日
…日記、さぼってました。。
6年生の教室に行ってきたのは7/16。1学期最後の読み聞かせです。

この日読んだのは、『江戸時代の子ども~ちょんまげのひみつ』。
表紙を見せただけで、子どもたちが食いついてきてくれました(^^)。



このイラスト、goodです(^^)b

時代劇などでよく見かける髪型「ちょんまげ」。
江戸時代、子どもたちは成長にあわせて髪型を変えて、変身していきました。



大人になるまでの髪型が説明されているこのページ。
男の子も女の子も、3歳までは毛をそっていたそうです…と読むと、
「えー、やだぁ(笑)」と女の子。
「ハゲだ!ハゲだ!」と男の子。

そのあと伸ばし始めるのですが、のちのち、大人の髪型を結うために形を
作っていくので、ある部分は剃って、ある部分は伸ばす……
4~5歳の頃は、男の子も女の子もまるで「かっぱ」のようです。

子どもたちの間で笑いが起こります。
隣の子の髪をつまんで、小さなちょんまげを作って笑いあっている子もいます。
(あ、朝の読み聞かせのときは、机といすを教室の後ろに寄せ、子どもたちは
教室の前半分、読み手の前に体育座りで座っています)

10歳、11歳、14歳、、、どんどん大人の髪型に近づいていき、
そして15歳。男の子は前髪を落として、元服の義。髪型も立場?も大人の仲間入りです。
女の子も、島田髷という髪型になり、同じく大人の仲間入りをします。




6年生というと11歳か12歳。
自分と同じ、江戸時代の子どもがどんなふうに成長していくのかという内容に、
興味津々。目が違いました(^^)v 親近感も感じていたのでしょうね。



かっこいいまげ姿は、子どもたちの憧れだったそうです。

……わかる気がします(笑)。途中まで、あれですものね。
現代は、自分の好きな髪型ができるし、男の子だって、今の子はけっこうおしゃれです。
でも、子どもは子どもらしく生きざるを得ない、江戸時代のそんな感じ、いいと思いました!


■本の情報■
『江戸の子ども~ちょんまげのひみつ』
菊地ひと美(作、絵) 偕成社

★この本の在庫は、現在ありません。
入荷したらお知らせいたします。








2014年05月28日
■「むしをたべるくさ」

ちょっと前、テレビで「虫を食べる植物」のミニ特集をやっているのを見て
「あ、これ、朝の読み聞かせにいいかも!」と思いまして……



という本を選んでみました。
表紙のインパクトもさることながら、中身も写真が大きくて、きれい。
説明もわかりやすい!





と思ったのですが……。
男子はそれなりに楽しそうに聞いてくれました。
「スゲー」とか言いながら。
ところが女子が…はじめのほうは良かったのですが、次第に、顔をしかめる子が増え、
小さな声で「やだぁ」と言う子がいたり……すっかりドン引きされてしまいました(;^^A

夕方、帰ってきた娘(小5)に読んでみてもらったところ、やはりはじめのほうは
「おもしろいじゃん」と言っていたのですが、次第に「うぇー」と言いだし、
「うん、これはちょっとだめかも」と。。。

小6女子には、写真がちょっと生々しかったようです。
ちょっと反省。


■「おばあちゃんのきおく」



これは昨年の6年生にも読んだ本。
そのとき6年生の子たちの静かな反応が、どこかあたたかで、なんだか良い雰囲気
だったので、「これは、これから、6年生に読んであげよう」と思いました。
小学校生活最後の年。
子どもたちも、「きおく」という言葉になにか感じるものがあるのかもしれません。

あらすじは、昨年12/20の読み聞かせ日記にも書いてありますが、
こっっちにも簡単に書きますね。




主人公は小さな男の子、ウィルぼうや。
ウィルぼうやは隣のホームに暮らすお年寄りの人たちと仲良しです。

ある日、ウィルぼうやのおとうさんとおかあさんが、
大好きなナンシーおばあちゃんのことを「かわいそうだね」と、
話しているのを耳にします。
理由を聞くと、「記憶が見つからなくなってしまった」「もう90歳だから…」、と。


「きおくって何だろう?」
ウィルぼうやは、おとうさんやおかあさん、
ホームに行って、仲良しの他のお年寄りたちにたずねて回ります。

帰ってきた答えは、「あったかいものよ」「ずっと前のことだよ」
「泣きたくなるものだよ」「笑わせてくれるものだよ」
「金のようにたいせつなものさ」。。


  6年生の子どもたちは、昨年の6年生と同じように、
  静かに聞いています。「おもしろくない」というムードではなく、
  「そういえば、記憶ってなんだろうね?」と考えているふうです。。


さて、それを聞いたウィルぼうやがしたことは……
家に帰って、自分の家のなかに、お年寄りたちが教えてくれた「もの」を
探すことでした。

「夏の日にひろった貝がら」「みんなを笑わせてくれたあやつり人形」
「おじいちゃんにもらったメダル」「うみたてのあたたかい卵」…等々。
これらを持って、ナンシーおばあちゃんのところを訪ねます。

ウィルぼうやが、探してきたものを、ひとつずつ、ナンシーおばあちゃんに渡すと、
やがておばあちゃんは、少しずつ、思い出していくんです!



あたたかい卵を手にして、むかし、鳥の巣の中でみつけた小さなたまごのことを。
貝がらを耳にあてて、路面電車にのっていった 海岸のことを。

そんなふうに、ひとつひとつ、紡ぎだすように「わすれていたきおく」を
取り戻していって、最後には、ウィルぼうやと出会ったときのことも、
ぜんぶ思い出しました(^^)。


今年の6年生はどんな思いで聞いてくれたかな。。。


■本の情報■

『むしをたべる草』
渡邉弘晴(写真)/伊地知英信(著)
ポプラ社

『おばあちゃんのきおく』
メム・フォックス(文)/ジェリー・ビバス(絵)
日野原重明(訳)
講談社

★これらの本は、「ママ猫の古本や」では在庫切れしています★
入荷したらお知らせいたします。




2014年03月08日
今日は土曜日、小学校の図書館を利用して、年に数回開催している「ちいさなおはなし会」でした。

前にも書きましたが、土曜日のおはなし会に来てくれるのは低学年の子が多いです。
今回は何を読もうか…と考えていたところ、ある古本市で懐かしい本を目にしました。
『はじめてのおるすばん』です。
小学生の頃、好きで何度も読みました。懐かしいー!





『はじめてのおるすばん』の主人公は、3歳(!)の女の子、みほちゃん。
ママが急用で出かけてしまい、ひとりでおるすばんをしているのですが、
柱時計の音がいつもと違って聞こえたり、
郵便屋さんや新聞屋さんが来て、「どうしよう」と困ったり。
「ママ、いないの?」という問いかけに、勇気を出して
「いましぇん」と答えたり…。


  今回、おはなし会に来てくれた子は1年生が多かったので、
  みほちゃんがどんどん不安に落ちていくにつれ、
  聞いている子どもたちの顔も、どんどんつらそうになってきました。


でももうだめ、ママぁ…と思ったとき、ママが帰ってきます。
聞いていた子どもたちの顔も、ぱっと明るくなりました。

良かった、良かった(^^)。


■本の情報■

『はじめてのおるすばん』
しみずみちを(作)/山本まつ子(絵)
岩崎書店

★「はじめてのおるすばん」は、「ママ猫の古本や」に在庫しています★
【読んであげる5・6歳~/自分で読む小学校中学年~】をご覧ください。

2014年02月19日
1/29には3年生のクラスに行ってきました。3年生のクラスに行くは久しぶり!

最近、5・6年生が多かったんです~。
とても静かに聞いてくれる=むじゃきにリアクションしてくれない(T-T)ので、
おもしろいのかどうか、不安だったりするのですが、この日は久しぶりの3年生。
そういう意味では、ちょっと気が楽だったりします(^^;

…それなのに(笑)、この日まず読んだのは『はっぴぃさん』という絵本。
ちょっと抽象的な側面があるので、リアクション、少ないかも…と思いながらも読みはじめました。


■『はっぴぃさん』

  はやい あさです
  ぼくは はっぴぃさんに あいにいきます
  でも はっぴぃさんには まだ あったことがありません



絵本に出てくるのは、
<なんでものろのろ>なことが悩みの男の子と、
<なんでもあわてる>ことが悩みの女の子。
山の上の大きな石の上にときどき来て、困ったことや願いごとを聞いてくれるという
「はっぴぃさん」に会いに行こうと、山にでかけていくところから始まります。


男の子は、山道をのろのろのろのろ 歩いていきます。
女の子は、山道を、どんどん!どんどん!どんどん!どんどん!進んでいきます。
途中で休んだり、抜いたり、抜かれたり。相手が気になりながらも、山をのぼり、
ついに山の上に到着します。

そして、じっと待っているのに、はっぴぃさんはなかなか現れません。





とうとう2人は言葉を交わします。願いごとを聞き合うのです。


   ぼくはなんでものろのろなので どうしたらのろのろじゃなくなるのか
   ききたかったんです

   わたしはなんでもあわてるので どうしたら あわてなくなるのか
   ききたかったんです


まだまだ、はっぴぃさんはやってきません。
そのうち、女の子が言います。

   のろのろは ていねいなんだと おもうわ

男の子も言います。

   あわてるのは いっしょうけんめいなんだと おもうよ



ここまで、「どんな話なんだろう?」「なんだかよくわからない絵本だなぁ」という
空気だったのが、ここにきて、ちょっと、はっと、変わりました。
「あぁ、そういう話ね!」という顔になった子もいました。


結局、最後まではっぴぃさんは現れず、ふたりは山を降りるのですが、
3年生の子どもたちは何を思ったかなぁ。

自分ではだめだと思っているところも、見方を変えれば、
いいところだと考えることができて、自信につながったりするかな。
自分以外の人にも、同じように考えることができたら、いいよね~。


絵本には、表紙の裏の部分に銀色で無機質な感じで、戦争の風景が描かれています。
作者の荒井良二さんは、反戦の意味も込めて、この絵本を書いたのかもしれません。


■『目でみることば』『目でみることば2』

『はっぴぃさん』がちょっと抽象的でしっとり聞くお話だったので、
読み聞かせの残り時間は、目で見て楽しいお話にしました。





表紙にある、蛸がひっぱられながら干されている図。
これ、実は「ひっぱりだこ」という言葉の語源だそうです。

この本には、右ページに写真、左ページにその写真の現象がもとになってできた言葉、
が出ています。ページをめくると、説明文。


なので、写真を見せて、「何の語源になったでしょうか?」と聞いてみたり、
言葉のほうを先に見せて、「これはどんなことからできた言葉でしょうか?」と聞いてみたり。
子どもたちがわいわいがやがや、楽しそうに推理してくれて、クラス中で楽しみました♪♪

読み聞かせは朝の15分間と決まっています。
「はっぴぃさん」が10分くらいで読み終わったので、
そのあと5分間、時間がくるまでいろいろな言葉を見てみましたよ。
たとえば、

表紙の「ひっぱりだこ」にはじまり、
「図星」「羽目をはずす」「ちやほや」「丼勘定」「長いものには巻かれろ」「へそくり」など。


「へそくり」のとき、盛り上がりました~!!!

「おかあさんがへそくりしてるって言ってた」という子。
「話しちゃったら、へそくりにならないんじゃない?」とつっこむ女の子。

横で先生がパソコンを立ち上げて何かやってるから、何かと思ったら、
「へそくり」を検索してました(;^^A


この本、今回はじめて読んだのですが、読み聞かせの時間調整に
ちょうどいいことがわかったので、時々、使おうと思います(^-^)v


■本の情報

『はっぴぃさん』
荒井良二(作・絵)
偕成社

『目でみることば』
『目でみることば2』
おかべたかし(文)
山出高士(写真)
東京書籍

★『はっぴぃさん』は「ママ猫の古本や」では在庫切れしています★

★『目でみることば』『目でみることば2』は、ホームページにまだ登録していませんが、在庫はあります。ママ猫ホームページ右上のお問い合わせフォームからご注文ください。
ホームページに登録したらお知らせいたします。

2013年12月20日
12月14日(土)、小学校の図書館で「ちいさなお話会」がありました。
土曜日の午前中にやっているお話会に来てくれるのは、
ほとんどが低学年の子どもたち。
読み聞かせボランティアのママ4~5人が読むのですが、
そのため、選ぶ本は低学年向けのものが多いです。

私がこの日、読んだのは、『雪の上のなぞのあしあと』。
『あらしのよるに』の挿し絵で知られる あべ弘士さんによる作・絵です。



ここは北国の動物園。お話は…

  <ぼくは どうぶつえんの しいくがかり
   あるふゆの よるに おこった ふしぎな
   「じけん」のことを はなしてあげよう>

…という謎かけで始まります。

あべ弘士さんは、実際に動物園の飼育係としてさまざまな動物たちの世話をしてきた方です。
この話も、あべさんが勤務していた北海道の動物園で、実際にあった事件なんだそうですよ(^^)。

さて、事件は、、主人公の飼育係さんが“宿直”で泊まり込んでいた冬の夜に起こりました。
園内の見回りをしていると…見たこともない、謎の足あとが!!!!!

何の足あとなんだろう。早くつきとめなければ!
もし飼育している動物たちに、何かあったら大変です。
飼育係さんは、足あと図鑑をみたり、同僚に電話をして来てもらったり。

  <おちつけ おちつくんだ>

飼育員さん、考えても、考えても、何の足あとかわからず、落ち着きません。

  <おそいなー なに やってるんだ>

同僚に応援を頼んだのに、なかなかやってこないので、
イライラしてタバコを吸ったりしています。


私の話を聞いている子どもたちも、身を乗り出して、絵本に見入り、
「なんだろう?」「どろぼうが何かひきずったんだよ」とか
推理しています(^^)。





呼ばれて駆けつけた同僚の飼育員たちも、何の足あとかわからず、

  <けいさつを よぼうか。
   いや、えんちょうに れんらくしよう>

と、その時。
懐中電灯の先の暗闇に光る2つの目!!!
きゃー!と思ったら……



聞いてくれていた小1の男の子が気がつきました。
「あ、アザラシだ!」



そう、足あとの正体は、アザラシでした。
なーんだ。
雪がたくさん降ったので、柵がうずまってしまい低くなっていたところから
アザラシたちが出てしまったというわけなんです。

いつも柵の中にいるアザラシたち。
広ーい動物園の中をぐるぐる探検して歩いてたんですねぇ。
さぞかし楽しかったでしょうねぇ(;^^A


謎の足あとは、アザラシのお腹をずっずっと擦って歩いた“腹あと”だったんです。


サスペンスタッチ、スリル満点の推理絵本。
4年生以上くらいの、ちょっと生意気(笑)になってきた子どもには
「なーんだ」とか言われてしまいそうですが(現在4年生の、うちの娘だと、
そう言いそう~^^;)、低学年向けの読み聞かせにはぴったりだと思います。

ぜひ、冬の、低学年の(笑)読み聞かせにどうぞ!


■本の情報■

『雪の上のなぞのあしあと』
あべ弘士(作・絵)
福音館書店

★「雪のうえのなぞのあしあと」は、在庫切れしています。
再入荷したらお知らせいたします★
2013年12月20日
12月18日、6年生のクラスに行ってきました。

★『おばあちゃんのきおく』

6年生、、これまた何を読むか難しい学年です。
科学読み物にしようか、言葉の遊び系にしようか、あれこれ考えて、、
今回はほんのりあたたかな、ハートフルな物語にしました。
冬だし、クリスマス前でもあったので♪

『おばあちゃんのきおく』という本です。



主人公は小さな男の子、ウィルぼうや。
ウィルぼうやは隣のホームに暮らすお年寄りの人たちと仲良しです。

ある日、ウィルぼうやのおとうさんとおかあさんが、
大好きなナンシーおばあちゃんのことを「かわいそうだね」と、
話しているのを耳にします。
理由を聞くと、「記憶が見つからなくなってしまった」「もう90歳だから…」、と。


「きおくって何?」、ウィルぼうやはおとうさんに聞きます。
「あったことを覚えているということさ」、とおとうさん。
でも、ウィルぼうやにはどういうことなのか、よくわかりません。



  …はい。最初に読んだとき、私も、
  この説明ではぴんときませんでした。
  「あったことを覚えている」、そりゃ、そうなんだけど~。



ウィルぼうやは、ホームに行って、仲良しの他のお年寄りたちにたずねて回ります。
ナンシーおばあちゃんを助けてあげたいと思ったのでしょうね。

帰ってきた答えは、「あったかいものよ」「ずっと前のことだよ」
「泣きたくなるものだよ」「笑わせてくれるものだよ」
「金のようにたいせつなものさ」。。



  記憶ってなんだろう?

  6年生になると、子どもたちは「静かに聞いて」くれます。
  おもしろいのか、何か考えているのか、
  おもしろくないのか、
  そのあたりがわかりにくいので、読み手としては
  ちょっと不安になります。



さて、それを聞いたウィルぼうやがしたことは……
家に帰って、自分の家のなかに、お年寄りたちが教えてくれた「もの」を
探すことでした。

「夏の日にひろった貝がら」「みんなを笑わせてくれたあやつり人形」
「おじいちゃんにもらったメダル」「うみたてのあたたかい卵」…等々。
これらを持って、ナンシーおばあちゃんのところを訪ねます。

ウィルぼうやが、探してきたものを、ひとつずつ、ナンシーおばあちゃんに渡すと、
やがておばあちゃんは、少しずつ、思い出していくんです!



あたたかい卵を手にして、
むかし、鳥の巣の中でみつけた、小さなたまごのことを。
貝がらを耳にあてて、路面電車にのっていった 海岸のことを。。。

そんなふうに、ひとつひとつ、紡ぎだすように「わすれていたきおく」を
取り戻していって、最後には、ウィルぼうやと出会ったときのことも、
ぜんぶ思い出しました(^^)。


  おばあちゃんが忘れていたことを思い出したのは、
  ウィルぼうやが、おばあちゃんを心配して、
  なんとか助けてあげたいと、心から願っていたから、
  集めたモノたちに、心がこもっていたからでしょうね(^^)。
  
  6年生の子どもたちは、どんな思いで聞いてくれたかな。



★『あさになったので まどをあけますよ』

絵本作家の荒井良二さんによる絵本です。




  あさになったので まどをあけますよ
  まちは やっぱり にぎやかで
  みんな やっぱり いそいでる
  だから わたしは ここがすき

とか

  あさになったので まどをあけますよ
  やまは やっぱり そこにいて
  きは やっぱり ここにいる
  だから ぼくは ここがすき

とか。。。
「まどをあける」という動作と、「だから ここがすき」という思いが
繰り返し、シンプルな言葉でつづられています。


朝めざめて、窓を開けるというなにげない日常。
窓の外には、いつもの風景。
普段なら気にもとめないようなことですが、
こうして絵本になって、言葉になっていると、
そんな日常の繰り返しが、いとおしく感じられます。

また、なにかつらいことや、いやなこと、
あるいは逆に、ハッピーなこと、楽しいこと、
なにがあっても、翌朝には、誰にでも平等に
同じように、朝がやってくる…。
窓をあけて陽の光をあびると、なんだかリセットされたような
そんな気持ちになる。


いかにも荒井良二さんらしい、カラフルで、力強いタッチもあいまって、
この絵本は、そういう生きる強さみたいなものを
感じさせてくれる気がします。


実は、この絵本は、東日本大震災のあと、荒井良二さんが
絵本作家として何ができるか…と考えて、
東北をまわり、子どもたちと絵のワークショップを行った。
そんななかで、生まれてきた絵本だそうです。


6年生の子どもたちは、この本も、静かに聞いてくれました。
なにか感じてくれていたら、うれしいなぁ。。


■本の紹介■

『おばあちゃんのきおく』
メム・フォックス(文)/ジェリー・ビバス(絵)
日野原重明(訳)
講談社

『あさになったので まどをあけますよ』
荒井良二(文・絵)
偕成社
  

★これらの本は、「ママ猫の古本や」では在庫切れしています★
入荷したらお知らせいたします。




2013年12月03日
10月と11月は、5年生のクラスで朝の読み聞かせを行いました。
読んだのは、どちらのクラスも、『光の旅 かげの旅』と『ねむりのおはなし』。

★『光の旅 かげの旅』

これは、絵と、そこに隠された“仕掛け”を楽しむ絵本。
“読みきかせ”業界(業界っていうほどのことでもないですが…^^;)では、
けっこう有名な絵本です。



1年生でも、6年生でも、いやいや大人でも、その仕掛けがわかってくると、
おもしろくて、グンと引きこまれてしまう絵本。
私もはじめて図書館で、この絵本を見た時、「おぉ~!」と思わず、小さく声を
あげてしまいました。

何を読もうか、困ったときに“便利”な絵本です(;^^A


この絵本は、見開きで絵が描かれていて、文章は1行か2行。
短い文章がついています。
最初は、「明け方、家を出発した」。これだけ。
人が家を出て、だんだん移動していく、その様子と風景が
淡々とつづられて行きます。

数ページ読むと、ある男の子が気が付きました。
「あ、わかった!」

私がニヤっと笑って、「しー」のそぶりをすると、男の子もにやにや。
まわりは、「え?何。何がわかったの?」という顔です。
そのうち、じわじわと他の子ども達もわかっていきます。

男の子たちは、「お~」と声をあげます。
女の子たちは、「すごーい」「おもしろーい」という顔で見てくれます。

何が「わかったのか」というと……



↑このページで読むべき文章は、「海はあれて、波が高い」です。


でも……

気が付きましたか?
右の上のほうにも文章があるんです。

この絵本は、一通り読んだあと、本をさかさまにひっくり返して、
今度は逆に読んでいくんです。
1枚の絵が、2通りの絵になっている!というわけです。

上の写真のページでは、ひっくり返して時の文章が、、、
 「花火のけむりが消えると、鳥たちがねぐらに帰ってきた。
 さて、わたしたちも出かけよう」


子どもたちが気が付いて、私がページをめくるたびに、
「このページは、さかさまにすると何になるんだろう?」と考えているような
顔になったり、いったん最後まで読んで、次に逆に読んでいくと、
最初に読んだときのストーリーと違う面が見えてくるので、
「おぉ~」というどよめきが起きたりします。


読み手として、本当に楽しい瞬間です(^^)。


★『ねむりのはなし』

人間にも動物にもとても大切な、「ねむり」についてのお話。



絵本のはじめは、動物の眠りについて書かれています。
立ったまま眠る動物、座って丸くなって眠る動物、
まぶたの閉じ方、、、動物によっていろいろです。


続いて、人間の眠りについて引用しながら、「眠りがどうして必要か」を
説明しています。

カラダが疲れたら休めばいいけど、脳はいつ休むんだろう?
脳が休むことができるのは、「寝ている間」だけ。
寝ている間は、ものを見たり聞いたり、考えたりすることはできない。
それは脳が休んでいるから。
でも、脳は、心臓を動かしたり息をしたり。動き続けているところもあるよ。

そんな話をしていくと、みんな、「あ、そうか」という顔で聞いてくれます。



そのあとは、眠りについて研究している研究者たちの実験の話。
「ずっと眠らないでいると人間はどうなってしまうのか」という実験です。


このあたりで、子ども達は、ちょっとにやにやしてきます。
だって、たぶん、「早く寝なさい!」と、よく怒られているでしょうから。
私も、自分の子どもに怒りますが(^^;


絵本なので、詳しい説明はありませんが、

 「ずっと眠らないでいると、いらいらして怒りっぽくなったり、
 本を読んでも何が書いてあるのかわからないし、
 ゲームをしても失敗ばかり。
 ずっと眠らないで脳が疲れてしまうと、考えることができなくなる」

なんていうことが書かれています。

オチ?は、見たいテレビがあって、子どもが起きていて、
おかあさんが子どもを怒る場面。



 「だから、ママに『ねなさい』といわれると
 ちょっとおこってしまいます。
 するとママもわたしをおこります。
 ママもねむりがたりないのかな」



聞いていた子どもたちが、苦笑い。
こういうこと、あるんでしょうねぇ。
あるいは、自分のお母さんがイライラするのは、
「そうか、眠りが足りないんだ~」と思った子がいたかもしれません。


実は、昨日は、私、寝不足でして。
ダラダラ宿題をやって、テレビを見たりして、なかなか寝ない娘に
怒ってしまいました。
絵本に出てきたおかあさんと同じですねぇ、トホホ。




■本の情報■

『光の旅 かげの旅』
 アン・ジョナス(文・絵)
 内海まお(訳)
 評論社刊

『ねむりのはなし』
 ポール・シャワーズ(作)/ウェンディ・ワトソン(絵)
 神山潤・神山美恵子(訳)
 福音館書店刊

 
★これらの本は「ママ猫の古本や」では在庫切れしています★
入荷したらお知らせいたします。


2013年10月16日
…あ、日記、さぼってました(;^^A

9月18日(水)、4年生のクラスに朝の読み聞かせに行ってきました(^^)。
選んだのは、『図書館に児童室ができた日』と『かようびのよる』。
どちらも実話をもとにしたお話です。

■働く女性のパイオニアのひとり アン・キャロル・ムーアの生涯
子ども出入り禁止だった図書館に、初めて、子どものための「児童室」を作った!
~『図書館に児童室ができた日』~



今、公共図書館に行けば、当たり前のように、絵本コーナー、児童書コーナーが
ありますよね。
絵本のコーナーには、小さい子用に、背の低いテーブルとイス。
靴を脱いであがって自由に利用できるスペースもあったりして、
ママやパパが子どもに読み聞かせをしてあげている様子も、よく目にします。

でも、日本で、今のような“児童室”が広まったのは、1970年ごろからだそうです。
わずか40数年前の話です。

本のタイトル、「図書館に児童室ができた日」ってどういうこと? 
その前は、、なかったってこと??
子どもの本はどこにあったのかしら???


そんな問いかけもしつつ、読み始めました。


主人公は、アン・キャロル・ムーア。
1870年、アンはアメリカ・メイン州のリメリックという町で生まれました。
日本は明治3年です。

このころは、アメリカと言えども、女の子も大人の女性も、まだまだ
地位が低く、社会進出なんて考えられない頃だったそうです。

「女の子は家の中でおとなしくししゅうや縫い物をするもの」
「女の子は本なんて読まなくてもいい」
「19歳くらいになると、結婚するか、家の手伝いをするか、
学校の先生、あるいは教会の仕事をするのが普通だった」


「えぇ~?」
そんな話を読むたびに、クラスの女の子たちがザワザワザワザワ…!


それもそのはず。
4年生は「10歳」になる年齢で、「二分の一成人式」の行事を来年1月に控え、
将来、自分がなりたい職業についていろいろ調べたり、
そうなるために、これからどういうふうに努力したいか…といったことを
考えて、まとめている最中。今の子には想像もつかない世界でしょうね。


さて、アンの本に話を戻しましょう~。

そんな時代に生まれたアンですが、自分がやりたい道に進むべく、
勉強をはじめます。
途中、両親が病気で亡くなり、家のことをしなければならなかった時期もありますが、
でもその時期があったおかげに、時代も少しずつ変ってきて、
女性でも図書館員として働くことができるようになります。ラッキー!


本が大好きだったアンは、迷うことなく図書館学科に入学し、
猛勉強、お芝居もみたりいろいろ遊んだりして経験を積んでいき、
卒業後は、図書館員として、子どものためのスペース作りに尽力していくんです。


アンの評判は少しずつ広まり、ニューヨークの公立図書館の子どもの本に関わる
仕事全体を監督してほしいと頼まれます。

さっき、1870年ごろのアメリカは女性・女の子の地位が低くて…という話をしましたが、
そればかりではなく、この頃、「子どもは図書館に入れなかった」!
理由は、
・子どもは本を汚す、壊す。
・子どもに本を貸したら、返すのを忘れるに違いない。
…そう考えられていたというのです。


このへんの話になったら、女の子だけでなく、男の子の気持ちも、
本のほうにグッと向いてくるのがわかりました。
内心、「ひでーーー」「そこまで言わなくても」と思ったのでしょうね~。

赤ちゃんはともかく、幼稚園、小学校と成長してくれば、
子どもだって、言えばわかるのにね!

アンも同じ。子どもを信じていました。
アンは、そんな古い図書館の体質にどんどん風穴を開けていきます。


そうして、1911年春、ニューヨークに新しくできた図書館のなかに、
広々として、ためになる本、おもしろい本がたくさんあって、
「静かに!」なんていう看板も無い、
子どもたちのための児童図書室が完成!

子どもたちは、自由にそこで本を読み、家に借りて帰ることもできました。
お話し会や人形劇も催され、ここで子どもたちは、いろいろな子に出会い、
たくさんのことを学ぶことができた…ということです。


アンの作った児童室を見習う図書館も増え、アメリカの他の地域へ、
そして、イギリス、フランス、ベルギーや、やがて日本にも同じような児童室が
できたそうです。



無名の人物の生涯を描いた伝記モノでしたが、
古い慣習や体質(しかも子ども軽視の!)に負けることなく、
子どもを信じて、自分が理想とする方向に向かっていった、
新しい時代を切り開いていったという話。
図書館の児童室という身近な話題だったこともあり、
子どもたちはじーっと聞きいってくれました。


さて、そうは言っても、伝記モノ。。私にしては真面目な本だったので(;^^A
もう1冊、ライトでシンプルに楽しめる本をさっと読みました。
↓↓↓↓


■火曜日の夜に、何かが起きる! 『かようびのよる』

この絵本は、ほとんど文章がないんです。
リアルで、アヤシイ絵で、話が進んでいきます。





まず最初のページには、、、「かようび、よる8時ごろ…」の一文。
ページをめくると、、、、カエルが葉っぱに乗って、宙を飛んでいます!!!
次のページにも、空一面に飛ぶカエル!!!
カエルに追いかけられたカラスが、あせった顔をしていたりします!

カエルは、洗濯物にひっかかり、開いている窓から家の中に侵入し、
犬に追いかけられ、犬を追いかけ…



淡々とした声で読み、淡々とページをめくってみました。
子どもたちもシーンとしたまま、じーっと聞いて、本を見つめていました。



そのうち、ある男の子が、「あ! これ、知ってる! 日本でもあったよ!
オタマジャクシが降ったんだよ!」と。


本を読む前、「これはアメリカで実際にあったお話です」と話してあったのですが、
絵があまりにもシュールなので、子どもたちも半信半疑で聞いていたと思うんです。
それが、彼の発言により、「えーー! ホントなんだぁー!」と、ザワザワ(^^)v

本を読み終わったら、私のほうからオタマジャクシ事件を言うつもりでしたが、
クラスメートから聞くほうが、ずーっと現実味がありますもんね。
「よくぞ気が付いてくれました!」という気分でしたよ♪


これは、ファフロツキーズと呼ばれる現象で、
空から魚やカエルなど、本来、その場にあるはずのないものが降ってくる
謎の超常現象(!)。
日本でも古くから知られていて、江戸時代の事典『和漢三才図会』には、
「怪雨(あやしのあめ)」として記述されているそうです。

原因は、竜巻説、鳥説、飛行機説、いたずら説…などいろいろあるようですが、
本当にそうなのかは科学的な解明はされていないものも多いそうで…。

男の子が思い出したのは、2009年6月、石川県七尾市で多数のオタマジャクシが
降った事件。全国ニュースにもなりました。
これは、鳥が吐きだしたものだと考えられているそうですが、ホントかな?


15分の朝読み時間ぎりぎりになってしまいましたが、
はじめは真面目なお話、終わりはギャグみたいな話。
なかなかバランス良かったかな、楽しんでくれたと信じよう~ヽ(^^)ノ



■□本の情報□■

『図書館に児童室ができた日』
 ジャン・ピンボロー(著)
 デビー・アトウェル(絵)
 張替惠子(訳)
 徳間書店

『かようびのよる』
 デヴィッド・ウィーズナー(作・絵)
 当麻ゆか(訳)
 徳間書店


★これらの本は、現在、ママ猫の古本やでは在庫切れです★
入荷したらお知らせいたします。
2013年07月06日
今日は、学校の読み聞かせボランティアママたちによる、「ちいさなおはなし会」でした。
年間に数回、土曜日の午前中、学校の図書室でやっている活動。
ママたち5~6人で、それぞれ1冊ずつ読みます。

今日、私が読んだのは、『地球をほる!』。




夏休み、つよしとけんたと旅行に行く計画をたてます。
行き先は…なんと! 地面に穴をほって、地球の裏側に行ってみよう~!
というもの。
えええーーー! 地球の裏側?


最初の1ページめ。
つよしとけんたは、地球儀を見ながら、いろいろ調べて作戦会議。
地球の中心はドロドロとけているから、まっすぐはほれない、とか。
ななめに掘ったら、アメリカに着く、とか。
アメリカに行くなら、英会話を習っていて、アメリカ人のペンフレンドがいる
けんたのお姉さんも誘おう!と決めたり…!

リュック、方位磁石、水稲、ケンタッキー州の地図、パスポート、
寝袋、ライト、シャベルなどの掘る道具、なわばしご、食器類
…などなど、準備の過程が具体的なので、なんだか本当に
掘れちゃうんじゃないか!なんて、読んでいる私もわくわく♪

聞いている子どもたちも、わくわくした顔で、食い入るように聞いてくれています(^^)b



この絵本がおもしろいのは、話が進む=子どもが掘り進むにつれて、
絵本も回転していくところ。
アメリカに着くときには、絵本はさかさまになってしまうんです。
聞いている子ども達も、首をかしげて絵に見入ります。


そして、物語はついにアメリカへ!

突然、地面から子どもが出てくるんですから、その家の人はびっくり。
その家のパパが出てきて、穴から出てきた子どもたちを一喝します。



アメリカでの場面は、英語の会話になっています。
もちろん、日本語訳もついているのですが、ここをどう読もうかな、
英語を読んでから、日本語訳でも読もうかな、、、、、

などと考えた結果、アメリカ人パパが怒鳴るところや、
びっくりするところや、唖然とするところなど、いくつかのセリフだけを
英語&日本語で読むことにしました。

たとえば、
If you just make fun of me, I'm gonna call the police!
(わるふざけだったら、警察を呼ぶぞ!)

Shut up! Where did you come from and why you guys here?
(なにおー! みかけない顔だが、どこから、何しに来た?)

とかです。

けんたのお姉さんは英会話を習っていて、アメリカ人のペンフレンドもいるので
英語がわかりますが、けんたとつよしは英語がわかりません。
英語の内容がわからないせいか、きょとんとした顔をしています。


おはなし会に来ている子どもたちも、私が急に英語で大きな声を出したら、
けんたとつよしと同じような気持ちになれるかな~と思って、
そうしたのですが、実際はどうだったかな~。
おはなし会の仲間ママたちが、「英語のとこ、良かったよ」と言ってくれたので、
うまく行ったかな(^^)v


そしてオチは……


ここでオチを言ってしまうのはつまらないかな。
よね。やめときます(^^)。



『地球をほる!』は、川端誠さんによる絵本です(文と絵)。
川端さんは、落語絵本シリーズ、おばけシリーズ、風来坊シリーズなど
たくさんの絵本を出版されています。
今回のおはなし会では、別のママが、川端誠さんの『うえきばちです』という絵本を
読みました。これも、おもしろいです!


『地球をほる!』も『うえきばちです』も、洒落がきいてる!
センスがよくて、超おもしろくて、思いつきそうで思いつかない、
そんな心地よい洒落のきいた作品。

川端さんご自身でも、絵本ライブをやっているそうです。
一度、聞きに行ってみたいな~。



■□本の情報□■
『地球をほる!』 川端誠(文・絵)
BL出版

★この本は「ママ猫の古本や」では在庫切れです★
入荷したらお知らせします。

2013年06月26日
5・6年生…上級生になると、読み聞かせのネタに少々気を使います。
読み聞かせの時間は朝の始業前、15分しかないので、
100ページ以上あるような児童書は向きません。
児童書を15分間読んで、
「続きが気になる人は、図書館で借りて読んでね」とやっても良い…
とは言われていますが、私の好み?として、それはあまり好きではないんですよねぇ。

やっぱり、15分で読み終わり、完結したい。
…となると、やっぱり“絵本”が最適なんです。
…でも、もう、いかにも小さい子向けの絵本というのは、上級生はきびしい。

そんなとき、“便利”なのが科学絵本です(^^)b

今日は、5年生の教室に、『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』という絵本を
持っていきました。



これは、平成4(1992)年に出版され話題になった
『ゾウの時間 ネズミの時間 ~サイズの生物学~』(本川達雄著/中公新書)を
児童向けにわかりやすく解説した絵本バージョンです。


絵本バージョンの『ゾウの時間とネズミの時間』は、《ガリバーが小人国に流れついた》
という書き出しで始まります。
大きな人間(背丈は王さまの12倍、体重は王さまの1728倍)が来たということで、
その国の王と博士たちが、食事をどれくらい用意したらよいか、頭を悩ませています。
体重に比例するのか、表面積に比例するのか。


「自分の家族だとどうかな?」「体重が2倍だと、2倍食べるのかな?」と、
「自分の弟や妹、おとうさん、おかあさん、自分が1年生だった頃、、
身長や体重と、食べる量はどうだろう?」と問いかけると、
ザワザワ考えながら、「そんなに食べないよ」とか、「う~ん、わかんない」とか。。。

正解は……185人分!
体重説でも表面積説でもありませんでした。

これを説明すると、読み聞かせ日記が算数の講義になってしまうので、
知りたい方は、図書館で読んでみてくださいね(;^^A



さらに読み進みます。
ゾウのようにカラダが大きい生物は、環境の変化など外からの影響を受けにくい。
ネズミのようにカラダが小さい生物は、環境の影響をまともに受けるけれども、
小さいと一生が短いので、新しい環境にあった子孫をすぐ作りだせる。
つまりは地球の環境の変化に対応しやすい……などなど。


子どもたちは、「ふーん」という顔で聴いています。


その先が、今日のメインイベント!
この本で、一番「へぇーーー!!!」と思える部分。


人の心臓は1分間に60~70回打つ。1秒にほぼ1回。
ハツカネズミは、1分間に600~700回。早っ!
対して、ゾウは1分間に30回程度。ドキンと1回打つのに2秒かかる勘定。


心臓が1回うつ時間と体重の関係をグラフにしたものが
絵本に載っています。
それを見ると、息を出し入れする時間と体重は比例することがわかります。
計算すると、体重に関係なく、どの動物も、息を1回吸って吐く間に、
心臓はドキドキドキドキと4回打つことがわかるんだそうです。


そして、さらに計算すると、
「一生の間に、心臓は15億回打つ」という数字が出てきます。
ゾウはネズミよりずっと長生きだけど、一生の間に、心臓が打つ回数は
ゾウもネズミも、猫も犬も、人間も、みんな同じ、15億回!


この話になったら、それまで、時々ザワザワしながら聞いていた子どもたちが、
しーんと静かになってしまいました。

「へぇー!」とか「そうなんだー」とか、「すげぇ!」とか、そういう反応を予想していたんです。
静かになってしまった子どもたちは、この時、何を考えていたのかな。




《心臓が15億回うったら、みんな死ぬ》
という文章があったので、「死」という言葉にとらわれてしまったのでしょうか。


この「15億回」の話は……
《ネズミの一生は数年。
ゾウはその何倍も長く生きる。
ネズミはすぐ死んでしまって、かわいそう?
われわれの時計を使えば そうかもしれない。
でも、もしそれぞれの動物の心臓が
1回うつ時間を基準にすれば、
ゾウもネズミも、まったく同じだけ
生きて死ぬことになる》

《短くても、長くても、
一生を生きぬいた感想は、
あんがいおなじかもしれない》

…といった文章に続いていくので、人生とか、人の一生、他の生き物の一生、
あるいはおじいちゃんやおばあちゃん、飼っていたペット等、
身近な人が亡くなった時のことを思い出していた子が、いたのかもしれません。




でも、今日の「しーん」は、関心がない「しーん」ではない感じでした。
なにが?とは説明しにくいのですが、
静かに、それぞれが、頭のなかで考えているのがわかる、
そんな「しーん」でした。


いつもは、子どもたちの反応が楽しくて、読むのが楽しくて、
心の中が「(^^)マーク」で終わる感じなのですが、
今日は私も静かな気持ちで、終わりのあいさつをして、教室を静かに出てきました。
こんな日もあるんだなぁ~。


■□本の情報□■

『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』
本川達雄・著
あべ弘士・絵
福音館書店

★この本は「ママ猫の古本や」に在庫しています★
【小学生中・高学年でもオッケーな絵本】をご覧ください。

2013年06月12日
娘が通う小学校では、毎週水曜日の朝が「読み聞かせ」の日になっています。

1年生と2年生は、クラスのお友だちのおかあさんが交代で。
3年生以上になると、理由はよくわからないのですが、、、
おかあさんが来ると恥ずかしいとかあるのかな、、、、
学習ボランティアの「読み聞かせ担当」のお母さんが読みます。

私も、朝の読み聞かせボランティアをやっているので、
これから、読み聞かせをやったら、
子ども達の反応だとか、私の感想だとかの日記を書こうと思います(^^)。


今日は、3年3組。
選んだ本は、『あたまをなくしたおとこ』です。



読み聞かせに行く前には、図書館やネットでいろいろ本を探すのですが、
これを見つけた瞬間、「おぉ~、これはオッケー!」と直感しました。
表紙のおとこの絵に、頭がない!
頭がないのに、虫めがねを持って、歩いてる!
しかも、最近の日本の絵本のような、アニメっぽい絵柄ではないので、
首がないのに歩いている感じが、妙にリアルで、そこがいいです!

表紙を見せたら、ツカミはオッケーかも!
私のたくらみは的中し、本のタイトルを言って、表紙を見せた瞬間、
子どもたちがざわめきました。



お話は、ある朝、とこが眼を覚ましたら、なんと、頭がない!!!
男はあわてて部屋中を探しまわる。頭はどこに……!
という奇想天外なストーリーです。


…さて、さっそくよみはじめたところ、クラスの男の子が、
「頭がないのに、どうして(頭が無いって)わかるわけ?」と怪訝そうなツッコミ♪


(いいねぇ~。よしよし、とりあえず、本の世界に入ってくれたぞ)と、
内心、ほっとしながら本を読み進めます。




男は前日、豚をつれて祭りに行ったことを思い出し、
もう一度祭りに行って、「頭を探そう」とするのですが、
なにしろ、頭がついていないので、そのままでかけるわけにはいきません。

畑に行ってかぼちゃをつかって顔を作ったり、
にんじんを掘って頭にしたり、
木をくりぬいて頭にしたり。


それで出かけていって、まつりで知り合いと会話をするのですが、
そのなかに、
「きのうのまつりで ブタをうって ひともうけしたね!
おまえさん、なかなかあたまがきれるからねぇ」
なんていう会話が出てきます。


「頭が切れる」……!!!


男は、そこで、「なんだって?」と考えます。



すると、ここで、今度はクラスの女子数人が、「あ!」と気がついて、
「あ、私、知ってる! 頭が切れるって、頭がいいっていうことでしょう」と。


すかさず私も、「ピンポーン! 当たり! でもこの男の人は
言葉の意味がわかってるかなぁ。わかってないかもしれないね」
と言って、また物語に戻り、最後までお話を読みました。




読み聞かせをやっていて楽しいのは、子どもたちがお話の世界に
入り込んで、「次はこうでしょ」と先を読んでつっこんでくれたり、
真剣な目でじーっと聞いてくれたり、
1冊の本を通して、言葉ではない、何か、やりとりがあること。
朝のわずか15分程度の時間ですが、とても楽しいです。



次の読み聞かせ担当は、6月26日。
今度は5年生のクラスです。
何を読もうかなぁ~。



■本の紹介 『あたまをなくしたおとこ』■
クレール・H・ビショップ 文
ロバート・マックロスキー 絵
もりうちすみこ 訳
発行所;瑞雲舎


★この本は現在、在庫切れしています。
再入荷したら、お知らせします★